出典:機動戦士ガンダムSEED

私がこれまで履修したことがあるガンダムシリーズに登場した歴代仮面キャラの中でも、特に強烈な印象を残してくれたのがクルーゼ隊長です。もっとも序盤では前線をアスラン達赤服が担当していたのでクルーゼは戦艦内にこもっており、たまに出撃しても搭乗するのは地味な量産機ばかり。そのため戦場で目立った活躍をするわけでもなく、濃い見た目とは裏腹に、終盤までずっと意味深なことを言ってるだけの変な人といった程度の薄いイメージしかありませんでした。

しかし最終話直前になって隠し玉のプロヴィデンスに搭乗するとその評価は一変。MSの出番は僅か数話しかないにも拘らずその大暴れっぷりがとんでもなく、あまりにも絶大なインパクトを刻み込んでくれました。アニメ内においてはコズミック・イラで初登場となるビット兵器ドラグーンは「11基43門」とかいうヤケクソみたいな砲門数で、画面上を覆い尽くすほどの緑ビームの束には思わず笑いが出てしまうほど。ムウさんやディアッカという歴戦のエースですら瞬殺しスーパーコーディネーターのキラに対しても終始優勢に攻め続けているなど、後年の運命時代まで含めてもあれほどの威圧感を感じた敵は誰一人としていませんでした。もちろん後継機であるレジェンドの方がスペックは段違いに高いのですが、プロヴィデンスは試作品ゆえのバランスの悪い装備や後付けにより露出したケーブルなど洗練されていない武骨さがそのスゴ味を強めており、機体のシルエットからしてラスボスオーラが甚大だったと思います。

そして搭乗機の魅力と同等以上に、最終戦におけるクルーゼ本人の魅力もまた最高潮でした。畳み掛けるようなマシンガントークから発せられる言葉は全てが名台詞だと感じられるほどで、関俊彦さんの熱演によるブーストもあって観ているこちらまでグングンとテンションを引き上げられます。中でも「この憎しみの目と心と、引き金を引く指しか持たぬ者たちの世界で!」とか語感が良くて素晴らしいですし、とにかくラスボスとしての完成度が屈指。キラとの死闘は舌戦も含めて最高の名勝負で、主役機のフリーダムがズタボロになりながらの紙一重の勝利という結末まで含めて完璧でした…!
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