出典:魔術士オーフェン

私は原作である小説版「魔術士オーフェン」のファンであり本編第2部までと無謀編とを読破しましたが、その後に作られた漫画版やアニメ版はあまり追っていません。また初期の話などは平成初期に触れたきり長らく読み返していないため、正直なところ細部の内容をかなり忘却しているのは事実です。しかし私が本作の愛読者だったのは主役であるオーフェンのキャラクター性にずっと惹かれていたことが大きな要因になっていたので、彼に対する愛着だけは今も忘れることなく記憶しています。

同じ富士見ファンタジア文庫で言うとスレイヤーズのリナなんかはオーソドックスな魔導士で、剣もある程度は使えるとはいえ基本的には後衛から大火力をぶっ放す砲台スタイルでした。それに対してオーフェンはDQなどで描かれる一般的な「魔法使い」のイメージとは大きく懸け離れており、遠隔魔術のみならず近接格闘術にも秀でているところに多大なる浪漫を感じます。魔術士の名を冠したファンタジー作品だというのに、戦闘においては魔術以上に格闘術が活躍するシーンもかなり多くてそれが独特の読み心地になっており、それが主役であるオーフェン自身の魅力向上にも大きく寄与していたと思います。サクセサー・オブ・レザーエッジという最高にスタイリッシュな二つ名も中二魂をビンビンに刺激しますが、その称号の如し華麗な技術よりも「こかして踏みつける」といった身も蓋もない戦い方を好む泥臭さもまた彼の持ち味。鉄板を仕込んだブーツによる蹴り技だとか、健全な思春期男子であれば誰しも憧れてしまうくらいに強烈な吸引力がありました。

またプレ・オーフェンで描かれるキリランシェロ時代の彼もかなり好き。描写量に凄まじい差があるため一概には言えませんが、キャラとして見れば本編のオーフェンと同等あるいはそれ以上の魅力を感じていたほどです。ひねて粗暴で言葉遣いも荒い本編のオーフェンに対し、若く才気に溢れた純朴な少年という個性は眩しいほどの輝き。あの柔和な美少年が、数年後には目つきの悪いチンピラになるんだなぁ…。
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