昭和生まれの古参オタクによる推し語り

昭和から令和まで! 古参オタクが、歴代の推しゲーム・マンガ・アニメ・キャラについて語っています。

推し作品語り 16作目:ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!

1991年発売のゲーム ファミリーコンピュータ

ドラゴンボールを原作としたRPGシリーズの第2作目ですが、私は初代を未プレイなので本作がシリーズ初体験でした。基本的には原作のストーリーラインを再現しているものの、それをゲーム化するにあたって様々なアレンジが加えられており、その改変がまた秀逸。特に原作においてほとんど出番が無かったヤムチャ・天津飯・チャオズの3人がナメック星まで同行し、フリーザ軍と戦うメンバーになってくれるのは素敵な変更点でした。それ以外にも原作読者ならニヤリとできる要素が随所に仕込まれており、一本のRPGとしてもキャラゲーとしても十分以上に満足できる内容です。

本作は既にSFCが世に出た後に発売された後期のFCソフトですが、DBファンにとって嬉しい要素が散りばめられていたこともあり、かなり夢中になって遊びました。原作におけるナメック星での冒険は悟飯・クリリン・ブルマの3人がメインでしたが、そこに前述のZ戦士3人が追加。そのため初期メンバーはゲームオリジナルの6人パーティとなり、敵軍との集団戦になるのがRPGらしさを補強しています。悟空・ピッコロ・ベジータの3人が中盤以降に合流するのは原作再現ながら、強キャラが後から加入するのはRPGとしても最高に熱い展開。特に悟空は桁違いの戦闘力や数多くの必殺技を引っ提げながら満を持して参戦するところにナッパ戦を彷彿とさせるカタルシスがありました。

瀕死のサイヤ人が仙豆を食べるとレベルアップしたり、フリーザの初期BPが53万だったりと、細かな部分にもこだわって作られているのが楽しいところ。バトルテンポは少々モッサリ気味ではありますが、FCにしてはキャラドットが良く動く上にヒット音も重く格闘アニメは爽快です。飛び道具はダメージ量に比例して爆発エフェクトが拡大するため、超元気玉を直撃させた時の気持ち良さは甚大でした。カードを選択して戦う独特のバトルシステムも運と戦略とのバランスが良好で徐々にコツを掴んでいく面白さがあり、巷に溢れる「原作ありきの手抜きゲー」とは一線を画した内容。これまで数々のDBゲーに触れてきましたが、それらの中でも一二を争うほどに熱中した秀作です!

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