昭和生まれの古参オタクによる推し語り

昭和から令和まで! 古参オタクが、歴代の推しゲーム・マンガ・アニメ・キャラについて語っています。

推し作品語り 15作目:ゼルダの伝説 神々のトライフォース

1991年発売のゲーム スーパーファミコン

シリーズ内では第3作目にあたりますが、私にとっては初めて触れたゼル伝がこのソフトです。まだスーパーファミコンが世に出てから間もない時期に発売された黎明期の作品だというのにその完成度は極めて高く、フィールド探索型アクションゲームのお手本とも言うべき内容は最高に魅力的。BGMやグラフィックのクオリティもSFC初期の作品とは思えないレベルで、初めてプレイした際には面白さと共に相当な驚きを味わうことになりました。「表の地上」の音源とかほんと大好き。

フィールドは一定範囲のエリアごとに区切られていますが、マップの端部は相互に繋がっており、まるでオープンワールドのプロトタイプのようです。移動と戦闘との区切りがなく、店での買い物からミニゲームに至るまでゲーム全体を同一の画面構成と操作感覚で表現しているのも特筆すべきポイントで、おかげで世界観への没入度が大幅に引き上がっていました。各地で手に入れた道具を駆使することで少しずつ探索範囲が広がっていく感覚も楽しく、強く意識せずとも自然と世界中を巡ることになるゲームデザインは秀逸。更にそろそろ冒険にも慣れてきたな~と思うあたりで闇の世界へと突入することで、マンネリ感を覚える暇もなくワクワク感が延々と持続してくれました。

基本的な攻撃方法は「通常斬り」と「回転斬り」の2パターンだけと少ないものの、そのシンプルな使い分けにも技術や戦略性が秘められているので飽きません。単にBボタンを連打し剣をブンブン振り回すだけで勝てるような大雑把な仕様ではなく、敵の武器や装甲に弾かれないよう間合いを調整しながら斬り付けるテクニックなんかも重要で、戦い慣れるに従い自らの成長を実感できました。ダンジョンの最深部に辿り着いたり、そこで現れるボスを倒すためには多種多様な謎解きが必要不可欠で、それをクリアしていく過程こそが本作の最も面白い部分。初期の作品ゆえにそこまで凝ってはおらず全体的にはシンプルな謎が多いのですが、その代わり解法に関しては全くのノーヒントだったりもするので、一瞬の閃きにより答えを見つけ出せた時の喜びはひとしおでした。

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