1988年発売のゲーム ファミリーコンピュータ

DQ1と2もプレイしたものの、当時の幼い私には難し過ぎて「RPGの面白さ」をきちんと理解することができず、その頃はDQそのものへの興味もさほど強くはありませんでした。しかしながら本作はロト3部作の集大成ということもあり前作までと比べ一段も二段も進化した内容で、私をDQファンへ変貌させたのと同時に、RPGというジャンルそのものに愛着を持つキッカケにもなったのです。

魅力的なポイントはいくつも挙げられますが、やはり特筆すべきはキャラメイクのシステムです。各人には台詞などの人格こそ搭載されていないものの、自分で名前や職業を設定した仲間達とパーティを組んで世界中を旅するうち、当初は単なるアイコンでしかなかったメンバーに対し徐々に愛着が湧いていく感覚は独特かつ格別でした。職業の重複ができることもあり編成の自由度はかなり高く、プレイヤーによって組み合わせは千差万別。初回はオーソドックスな勇戦僧魔で旅立ちましたが、2周目にはトリプル賢者狙いの勇僧遊遊にしたり、RPGに慣れてきた頃には変わり種を求めて転職禁止の勇僧商遊を組んでみたりと、遊び方を変えて何度も楽しめる面白さを誇っています。

現実の世界地図をモチーフとした広大なマップには大いなるワクワク感を覚えましたし、バラモス撃破後に訪れる一大サプライズにも大興奮。すぎやま御大によるBGMの素晴らしさもシリーズ屈指であり、特に冒険の旅(フィールド)と戦闘のテーマはいつ聴いても燃えます。ロマリア到着後や船の入手後には物語が一本道から分岐することで攻略の自由度が増し、今で言うオープンワールドの先駆け的な魅力を味わえるなど、RPGを構成するあらゆる要素が最高品質。後半の戦闘バランスが崩壊しかけていた前作とは違い難易度も絶妙で、理不尽さを感じず楽しく苦戦できるのが最高に心地良いポイントでした。発売当時にはドラクエ狩りという社会問題すら巻き起こし、以後のソフト流通方法にまで影響を及ぼしたのも納得の伝説的な一作。名作ゆえに何度も移植版が発売されてきたものの、やはり初めてプレイした原典のファミコン版には特別な思い入れを抱いています。
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