出典:幽☆遊☆白書

私が初めて幽遊白書を読んだのは子供の頃でしたが、その当時は蔵馬に対しそこまでの興味は抱いておらず、相方だった飛影の大ファンでした。しかし年を重ねながら幾度も本作を読み返すうち私自身の感性にも変化が生じ、少しずつ彼の魅力に気付かされていった結果として、今では飛影と同等がそれ以上の推しとして心の中に君臨するようになったのが蔵馬です。データが無いためあくまで想像ではありますが、あるいはこうした変遷を辿ったファンも多いのではないでしょうか?

魅力を感じる部分は多々ありますが、まずメイン4人のうち幽助・桑原・飛影という3人までもが直情型の脳筋に近い連中なので、メンバーの中で唯一の冷静な知略タイプである蔵馬だからこそできる固有の活躍が多く、作劇としてメチャクチャに映えるというのが大きなポイントです。是流を黒龍波で消し炭にした飛影のような「力押しの快勝」こそ少ないものの、緻密な策を練りながらの戦いならば蔵馬の独壇場。暗黒武術会なら画魔&凍矢との連戦が印象的で、追い詰められながらの辛勝だからこそ大いに魅力を感じました。痛々しく血まみれになっている姿こそ最高にカッコイイ。

舞台が仙水編に移行するとテリトリーという新たな概念が生まれ「力押しのパワー勝負」が通用しにくくなります。そのため幽白の作風そのものが知略寄りにシフトしていき、武術会に比べて蔵馬の活躍の場が一気に増加。中でも海藤や天沼との変則勝負は凄まじいまでに魅力的な展開で、特に前者のタブー対決は幽白における全バトルの中で一番面白かったと言えるほどです。

元々は冷徹なA級妖怪ながら、演技でも虚偽でもなく心から母親を慕っているというキャラ造形も凄く好き。初登場時の暗黒鏡のエピソードも魅力的ですし、その後の飛影戦で加勢に現れるまでの流れは幽白序盤の山場でした。義父や義弟との関係も良好のようで、なんとも微笑ましい限りです!
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