1992年発売のゲーム スーパーファミコン

アメリカ発祥のアクションゲーム。私がプレイしたのはSFC版なのですが、その世代のアクションとしてはかの有名なマリオワールドと同等か、あるいはそれ以上にのめり込んだソフトです。とにかくキャラのドットアニメが異様なほどに作り込まれているのが特徴で、単に「走る」だけの動作ですら相当のカット数が用意されており、内容以前にまずそのグラフィックにより圧倒されました。当時の技術力としてはそれなりに高水準だった…などというレベルではなく、3Dポリゴンではないドットで作られていることを考慮すれば十数年後から見てすらハイクオリティなモーションが搭載されており、キャラを少し動かしてみるだけでも感動できたほどの完成度を誇っています。

しかし、そんなグラフィックの凄さでさえこのゲームにとっては表層的な一面に過ぎず、本作最大の魅力は見た目ではなくその中身にこそあります。美麗な画像とは裏腹にゲーム内容は非常にシビアでちょっとした操作ミスで即死する凶悪なトラップが数多く用意されているのですが、しかし決して理不尽な死にゲーではないところがまた絶妙。一見して攻略不可能のような難関ステージであっても、操作に慣れていくことで突破できる精妙なゲームデザインこそが本作最大の魅力です。意味不明なまま死ぬのではなく、自分の中で「そうか、ここはこうすれば突破できるんだ!」と失敗原因を咀嚼できるため、心地の良いトライ&エラーを幾度も堪能することができました。

時間制限に急かされる中、ひとつの凡ミスが死に直結する状況でのプレイングにはかなりの集中力を要求され、比喩ではなく手に汗握る感覚を味わえます。ギロチンや串刺しなどトラップの殺意がいちいちエグい部分も緊張感の増加に一役買っており、ジャンプの飛距離計算をミスって落下する瞬間に覚える「しまっ…!」と心臓が跳ねる臨場感はまさに唯一無二。動き出しがワンテンポ遅れる独特の操作性も手伝い、特に慣れないうちはこれでもかというほど死にまくるのですが、失敗にめげない根性さえあれば凄まじく没頭できる濃厚な味わいを秘めた作品でした。
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