1992年発売のゲーム スーパーファミコン

プラットフォームをSFCへと移行してから、初めて発売されたメガテンがこれ。同時に販売元もアトラスへと変わったため、シリーズ第3作目ながらある意味では元祖のような作品とも言えます。ジャンルはRPGですが一般的な「剣と魔法の中世ファンタジー」とは対極に位置する内容で、吉祥寺の自宅から始まる現実感のあるストーリーと、その日常が徐々に侵食されていく不気味さが独特の味わい。その一風変わった遊び心地には、私も非常に深く没入させられました。

DQやFFを大衆向けの王道RPGだと定義するならば、本作は硬派で人を選ぶ邪道RPGだと言えます。その独創的で尖った雰囲気は大いに好き嫌いが分かれるかと思いますが、それゆえハマる人には物凄くハマるだけの高い中毒性があり、私もそれに魅せられたクチです。架空世界でも近未来でもない現代の東京が舞台だからこそ感じられるリアリティは作品全体に特有の空気感を漂わせており、他ではなかなか体験できない独創性を味わえました。住んでいる村がドラゴンに襲撃されて家族や村人が殺される…といったファンタジーであれば現実感は無くとも、自宅の母親が喰い殺されたり愛犬が悪魔合体したりするのは非常にショッキングなイベント。更にはICBMで東京が壊滅するという展開も「絶対にあり得ない」とは言えない嫌らしい臨場感を伴っており当時はかなり衝撃を受けました。円という通貨単位が消失して万札が紙くずと化すなど、まるで北斗の拳の世紀末です。

今から冷静に思い返せば不便な仕様も多々ありましたが、しかしゲーム全体から漂うハードコアな雰囲気によって、それら不自由な要素さえも物語を彩るエッセンスのように感じられました。しかしながら、それでもさすがに勘弁して欲しかったのはカテドラルの難易度! きっちりマッピングしてさえ容易に正解ルートを把握できない圧倒的な大迷宮には、FF3のラスダンにも匹敵するほどの苦労をさせられたので若干トラウマになっています。もちろんその部分を減算しても大好きなソフトなのは間違いなく、エンディング分岐を網羅するために繰り返しプレイした思い出の一作です。
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