出典:幽☆遊☆白書

オタクとして年季が入った今でこそ他の推しキャラも数多くいますし、幽白の登場人物のみに限定しても彼と同等以上に思い入れのあるキャラが増えたりもしました。しかし本作がジャンプで連載していた1990年代当時、まだ私自身が若かった頃はぶっちぎりで彼に心酔していたことをよく覚えています。飛影というキャラクターを思春期に摂取してしまった際の劇薬っぷりは半端ではなく、中二が大好きな要素の盛り合わせのようなその造形には惹かれるなという方が無理な話でした。

メンバー随一のスピードタイプという特徴と得物として用いる刀との漫画的シナジーは抜群で、それらを用いたバトル描写は最高の見映え。特に仲間入り直後の四聖獣編において、強敵の雰囲気をムンムンにまとった青龍を瞬殺した場面は凄まじく印象的です。ここは私が飛影ファンになった原点とも言えるシーンであり、その後の「何回切った?」「16回だ」というやり取りにも心底シビれた次第。初期に幽助の敵として対峙した際に「はははぁ! ボケがァ!」と雑魚キャラみたいに大騒ぎしていたとは思えないほどのクールキャラへと転身したことで、私の心は鷲掴みにされました。

そんなスピード剣術の時点で既に凄まじくカッコイイのに、それを更に凌駕するほどの圧倒的な吸引力を誇っていたのが邪王炎殺拳です。「黒く燃え盛る魔界の炎」という絵面は男の浪漫がそのまま形になったかのようで、武威戦で描写された黒龍の妖気をまとった立ち絵は芸術的ですらありました。原作はもちろん、檜山ボイスでの「邪王…炎殺…黒龍波!」というシャウトも最高に熱い。

元々は冷酷で残忍な妖怪だったのが、幽助達との関わりを経て徐々に性格が軟化していく過程が全編通して描かれるので、主要メンバーの中で精神面の成長を最も感じられたのが彼。特に時雨戦で相打ちした後、躯視点で語られる飛影の内面描写は美しさを感じるほどの名文だったと思います!
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