1990-1994年連載のマンガ 週刊少年ジャンプ

2000年代以降はHUNTER✕HUNTERで有名な冨樫義博先生が、人気漫画家の仲間入りをする契機となった作品と言えばやはりこれ。序盤の人情オカルトコメディ編を除けば基本的にはバトル路線ですが、正面からの殴り合いだけでなく奇策や搦め手を駆使した戦いも多く、後半では更にそれが顕著化。弱者でも強者に勝ち得ることで、少年漫画にありがちな戦闘力インフレを抑制しています。

タヌキの恩返しや桑原のテスト勉強など序盤のエピソードも割と好きなのですが、やはり本作に対し本格的にのめり込み始めたのはバトル展開に突入してからでした。幽助・桑原・蔵馬・飛影というメインパーティはビジュアルも性格も戦法もそれぞれ大きく異なる理想的なカルテットで、今でも様々な作品における4人組のメインキャラに出会うたび比較対象の基準値として幽白メンバーを思い浮かべてしまうほど。常に一緒に行動するわけでもない適度な距離感もまた魅力的です。

一般的なバトル漫画に対するアンチテーゼとでも言うべきか、シンプルな力勝負では終わらず各種各様のギミックが仕込まれている戦いが豊富。そのため展開にマンネリを感じないのが面白いところで、暗黒武術会で言えば蔵馬VS画魔や蔵馬VS鴉などが特にお気に入りです。仙水編になるとテリトリーの概念が登場するため更に変化に富み、中でも蔵馬VS海藤のタブー勝負と蔵馬VS天沼のゲームバトラーの2つは戦闘能力が一切絡んでこない異色感も相まって作中でもトップクラスに好きな勝負。知略が絡む対決が好きなので蔵馬関連が目立ちますが他にも好きなバトルは多く、例えば幻海VS戸愚呂や飛影VS時雨のような短期決戦は描き方が秀逸で手に汗を握りました。

読んでいるとかなりのボリュームを感じるのですが、改めて見れば単行本で全19巻と驚くほどに中身が凝縮されており、後に流行する長期連載漫画と比べれば全体的なテンポが非常に良好。数々の動乱を経た末に訪れる最終回付近の日常編も、どこか物寂しい雰囲気も含めて大好きです!
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