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推し作品語り 120作目:テイルズ オブ シンフォニア

2003年発売のゲーム ニンテンドー ゲームキューブ

テイルズオブシリーズの第5作目。海外での人気はシリーズでもトップクラスと聞き及び、また国内でもファンが多い総合力の高いテイルズです。パーティメンバーが全9人と大所帯でありつつ皆が強い個性を持っており、キャラ別の分岐イベントやそれによって変動する好感度システムが実装されているのが大きな特徴。そのため全体的にキャラクターの魅力を前面に押し出している作風で、自ら物語に介入するRPG本来の面白さを存分に味わうことができます。シナリオも王道で嫌味を感じる部分が無く、ロイドくんの明るく真っ直ぐな性格もあって非常に気持ち良くプレイできました。

テイルズで初めて全編3Dでの描写が成されたことで、シリーズにおけるひとつの転換点にもなったのがこのシンフォニア。そのため私もプレイ開始直後から感動の連続で、なんならGCのスティックをグリグリ動かしロイドが教室内を走り回る姿を見ているだけで「おー、すげー!」と感嘆したものです。フリーランが未実装だったので今となっては窮屈感のあるバトルシステムですが当時はこれも最先端で、新たに「秘技」が加わったことでコンボルートが進化。いくつかのスキルを組み合わせれば驚くほどスタイリッシュに立ち回ることができ、平面から3Dへと変わったことで戦場の広さを強く体感できます。

本作以前のテイルズ4作品で主役を務めた面々はみんなオーソドックスな剣士タイプだったからこそ、ロイドはシリーズで初めての「二刀流主人公」という個性が光っており、双剣ゆえかヒット数の多い技が揃っているので操作感が良好。キャンセラーを付けての散沙雨⇒虎牙破斬⇒秋沙雨⇒驟雨双破斬という多段コンボは最後までずっと愛用していたほどで、モーションのキレが鋭いので終始ノリノリで戦うことができました。新要素のユニゾン・アタックには少々粗削りな部分もありましたが、基本的にこういう「コンビ攻撃」は好みの要素ですし、GC時点では使えるキャラが限られていた秘奥義に代わる大技としてバトルに彩りを添えています。

ストーリー面は初代ファンタジアをオマージュしている部分も多く、基本的には王道です。しかし王道ゆえに雰囲気が明るいかと言えば決してそういうわけではなく、最序盤のマーブルさん関連からしていきなり急所を抉ってくるので「このゲームは一筋縄じゃないぞ…!」と気が引き締められました。更には村からの追放、コレットの変容、プレセアのパパ、ゼロスとクラトス関連など定期的な鬱攻撃でこちらの精神ダメージを狙ってくるので、全編通して油断なりません。しかし展開そのものは暗くともパーティはみんな仲良しで雰囲気が良く、ロイドの一本気な性格もあって前向きに話が進んでいくので、全体的な空気は湿っぽくならない絶妙なバランスでした。フラノールのキャラ別会話を見るため何周も繰り返しプレイしたこともあり、後に発売されたPS2版なども含めた累計クリア回数はシリーズでも一二を争う思い出深い作品です。

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