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推し作品語り 123作目:テイルズ オブ リバース

2004年発売のゲーム PlayStation 2

テイルズオブシリーズの第6作目。他に類を見ない独創的なシステムが多数搭載されていることからテイルズの中でも異色な雰囲気を醸し出していますが、その面白さは決して他シリーズに劣るものではありません。テイルズで初めてのクール系主人公であるヴェイグの存在も新鮮で、普段は口数が少なくスキットでもあまり喋らないからこそ、彼が素直な心の内を吐露するシーンはどれも印象に残っています。

本作について語るなら、まずはそのバトルシステムの難解さとそれに伴う面白さについて触れておきたいところです。左右の横移動とは別に上中下の3本が引かれたライン上を縦移動し、有利なポジション取りを意識しながら立ち回る戦闘はなかなかに独創的なのですが、重要なのは見た目に分かりやすいスリーライン移動ではなくむしろゲージ管理の方。フォルスゲージやラッシュゲージはテイルズの他作品でも類を見ない本作独自のシステムで、最初の頃は「これどうやってHP回復すんの!?」と根本的な部分でつまづいたりしたものです。しかしその複雑な仕様を自分なりに咀嚼し紐解きつつ、カンガルーの集団に挟まれ殴り殺される屈辱を味わいながらも知識と経験を積み重ね、徐々にバトルに慣れていく過程はリバースだからこそ味わえる独特の快感。内容の理解を深めるほどに面白くなっていくため、まるでスルメのようなゲーム性を存分に体感することができました。武器の潜在能力を解放して強化していくエンハンスシステムにも、やり込み甲斐が満点です。

シナリオ面に関して、ネット上ではヴェイグの「クレアーーーッ」という絶叫ばかりをネタにされがちですが、それは浅慮というものでしょう。実際の内容は彼の絶叫が霞むほどに重厚かつシビアで、真面目に語ればとても茶化せるものではありません。人種差別問題は初代ファンタジアのハーフエルフ迫害精神から脈々と受け継がれるテイルズのお家芸ではあるものの、リバースではその問題により深く切り込んでおり、特に中盤を過ぎてから以降は考えさせられるようなシーンがどんどん増えていきます。自分の羽根を切り落とそうとするガジュマの子だとか、無意識のうちに差別意識を拗らせて暴走するヴェイグだとか、見ていて非常におつらい話。しかしそうしたセンシティブな部分から目を背けることなくしっかりと描写していたからこそ、本作の物語に深く没入できたのは間違いありません。

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