1998年発売のゲーム PlayStation

テイルズオブシリーズの記念すべき第1作目、そのPSリメイク版が本作。原作SFC版からそうした要素はありましたが、本作ではシリーズの特徴である「アニメチックな要素」の数々がより一層パワーアップしており、声優によるキャラボイスやアニメ付き主題歌などはどれもハイクオリティです。作風の違いがあるとはいえ、DQやFFといった日本を代表するRPGでさえゲーム内ボイスを搭載するようになったのはだいぶ後になってからなので、SFCやPSの時点でこれほどまでに喋りまくるRPGは極めて希少。今でこそキャラボイスなど当たり前に標準装備されている時代になりましたが、あの当時に感じた「スゲー! アニメみたいなゲームだ!」というインパクトには絶大なものがありました。

そもそも私は割とコアな部類に属するテイルズファンで、さすがに外伝のフルコンプまではしていないものの、本編シリーズに限ればP/D/E/D2/S/R/L/A/T/I/ラタ/V/H/G/X/X2/Z/B、そして現状最新作であるARIZEまでの19作を全てクリア済みです。単品ではなくシリーズ単位で語るなら歴代のあらゆるゲームシリーズの中でもテイルズは最上位に好きな部類で、その思い入れは我ながらかなりのもの。そんな私にとってこのファンタジアは数十年にも及ぶテイルズ歴の原点であるがゆえ、今なお特別な感情を抱いています。

TOPは何度もリメイクされているので原作を含めて計4種のソフトでクリアしたのですが、その中でも特に強い愛着を感じているのがこのPS版です。OP曲自体はSFC版にも搭載されていたもののOPアニメーションまで実装されたのはPS版になってからですし、今やシリーズお馴染みとなったフェイスチャットが本作的に実装されたのも本作から。旧ハードの限られたスペックではさすがに聴き辛かったボイスの音質も段違いに向上しており、全体的な臨場感はかなり高まりました。PSハードの処女作だったTODでは微妙に不便さを感じたUIも眼に見えて進化したため、大幅に遊びやすくなっています。

もちろん本筋の物語は相変わらず魅力的で、時間移動を伴う冒険は最高に壮大。魔王のような純粋悪が多かった当時のRPGにおいて「敵側も単なる悪党ではない」という設定はストーリーに深みを持たせており、濃厚な没入感を味わうことができました。最初期の作品であるにも拘らず戦闘システムが粗削りでなく、シリーズの基礎は既に完成されているのが凄いところ。思い出補正に留まらない魅力に溢れた素晴らしき一作です。
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