2000年発売のゲーム PlayStation

テイルズオブシリーズの第3作目で、ファンタジアから続く初期テイルズ三部作の集大成とも言えるソフト。キャラ頭身上昇によるアクションのダイナミック化、術発動中の画面停止を排除してテンポアップ、超必殺技である秘奥義システムの初実装など、その後のテイルズにおける重要な基盤を確立した革命的な作品です。後期PS時代にディスク3枚組という大ボリュームで発売されたこともあって、サブイベントやミニゲームも豊富に用意されているなどその豪華さはシリーズでも屈指。シナリオもシステムも共に完成度が高く私を含む数多くのテイルズファンが強烈に魅了され、年号が変わった今なお本作に脳を焼かれているプレイヤーも多いことでしょう。

どこかピンポイントではなく全体的に大好きな作品なのですが、中でも最大の魅力を感じているのはメイン4人のキャラクター性とそれに伴うストーリー性です。特に主人公であるリッドはシリーズ全体から見ても最上位の推しキャラで、序盤こそ怠惰で覇気に欠けていましたが、冒険の中で少しずつ着実に成長していく過程が極めて魅力的でした。物語とバトルシステムとを見事にリンクさせた極光術という設定にも強く惹かれており、中でもラスボス戦における特殊演出は驚異的とも言えるカッコ良さ。戦闘関連のインターフェイスも初代PS時代における最先端で、前2作と比べてスピード感が上がっているため爽快感が抜群です。また次作以降は基本要素のひとつとして組み込まれた秘奥義ですが本作では文字通りの「秘された奥義」となっており発動条件もなかなかに厳しく、だからこそ初めて龍虎滅牙斬や風塵封縛殺をぶっ放した瞬間には絶頂を味わえました。ダオスをモチーフとしたゼクンドゥスや30分限定召喚のデスティニーなど、シリーズファンに対する濃厚なサービス精神には感動すら覚えたほどです。

シナリオもキャラもバトルも多大な魅力に溢れており、今や長寿タイトルになったテイルズにおいては最初期の作品に位置付けられる古典でありながらも、未だにシリーズで最上位を争うほどの愛着を抱いています。特にゲーム全体の総合的なボリュームに関しては後年の大作RPGと比してさえ決して見劣りするものではなく、前述の秘奥義を筆頭とした隠し要素も潤沢に搭載。更には公式攻略本にすら記載されていないブルーアースとかいう真の隠し玉もあったりして、感銘を受けるほどの奥深さでした。
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