昭和生まれの古参オタクによる推し語り

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推し作品語り 88作目:スーパーロボット大戦F完結編

1999年発売のゲーム PlayStation

スパロボFは、ユニットやパイロットの「格差」がたびたび話題に上がる作品です。それでも無印の時点では割と均衡が取れていましたが、これが完結編になると敵味方の数値がインフレしてゲームバランスの歪みが爆発。リアル系にもパワーで劣るゴーショーグンやら、攻撃を当てることすら難しいウイングガンダムやら、雑魚敵にA.T.フィールドが軽々ブチ抜かれるエヴァやら、脇役どころか各作品の主役を張る中にも使い物にならない型落ち機体が続々と登場します。そのため多くの原作ファンが哀しみを背負い、キャラゲーとして見れば暴動が起きかねない内容でした。特にエヴァなどは社会現象レベルのアニメで、スパロボに初参戦すること自体が本作の目玉要素として大々的に宣伝されていたにも拘らず、「完結編」のインフレ環境では明らかに攻撃力不足なのでとても一線級の機体だとは言えません。そんな設定でGOを出した当時のスタッフはある意味凄い。

しかしそれらの尖りまくった仕様が独特の魅力を生んでいたのも事実で、Fシリーズは私にとって人生初体験の思い入れ深いスパロボだったこともあり、数多の苦境にすらも楽しさを見出すほどに熱中しました。また個々の性能差が激しいのは確かなのですが、玉石混交の中から有用なユニット・パイロットを見極め上手く運用すれば決して理不尽な難易度ではなく、戦略シミュレーションとしての面白さは間違いなく存在します。エヴァエンドやイデオンエンド、特殊な隠し機体になっているゼロカスなど、独特のオマケ要素が多いのも味わい深いポイント。

機体の運動性が命中率に直結していた仕様によりリアル優遇スーパー不遇とは言われるものの、終盤に出てくる装甲値5000を超える化け物みたいなボス機体に対してリアル系では火力不足ゆえ、熱血必中で最強武器をブチ込むスーパー系はボスキラーとしての役割を担っています。後のシリーズでは強機体が単騎で敵陣へと突撃し雑魚ボスを問わず蹴散らしていくお手軽無双プレイも容易になっていきますが、本作における「雑魚の群れはリアルで対処しボス格はスーパーで落とす」という使い分けは個々の役割分担がはっきりしているぶん、ロンド・ベル隊の皆が互いに協力しながら戦っている雰囲気があって魅力的だったと思っています。そんなわけで個人的には大好きな作品ではあるのですが、人によってはクソゲーと言われかねない怪作であることもあえて否定はしませんw

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