出典:クロックタワーゴーストヘッド

「普段は温厚な性格だが、スイッチが切り替わると冷徹になる」という設定の二重人格キャラは創作物のテンプレみたいなもので、有名どころで言えばドラゴンボールのランチさんなんかが代表例でしょう。翔もそうした定型キャラの一人に分類されることは間違いないものの、しかしクロックタワーは「無力な主人公が殺人鬼から逃げ隠れる」という部分にこそ楽しみを見出すホラゲです。そんな作品においてオラオラ系主人公が暴れ回るのは、やはり多大なインパクトがありました。

早乙女乱馬みたいに肉体そのものが変化するような特例を除けば、二重人格キャラは同一声優が演じ分けるパターンが一般的です。しかし翔は珍しく声帯ごとチェンジするタイプなので、見た目に違いこそ無くとも受ける印象は大きく変化しました。しかもその声がとんでもなくイケボゆえに、オドオドしていて大人しい優とのギャップが凄まじくて、だからこそ最高に魅力的。特にゲーム開始直後の序章では「黄色の血を流す…そんな人間がいるのか?」「ガキめ、調子に乗りやがって…」など印象深い台詞が多く、私もそのクールな姿に魅せられ一気に惹き込まれたクチです。

優では理解できない専門知識を持っているなど、ただの暴れん坊ではなく文武両道っぽい雰囲気をかもしているのも翔の魅力。ですが選択肢をミスるとただのオッサンに為す術なく絞殺されたりするので、実のところステゴロ性能では女子高生と大差ないのではないか? と疑っていたりします。いずれにせよ口では散々イキっている割には意外と貧弱というヘッポコな部分が絶妙な持ち味となって、むしろチャームポイントにすら見えてくるのが彼の面白いところ。敵対者に対しては冷徹ですが半身である優のことは大事にしていたり、鷹野のおばさんに逃走を促したりと、若干ながらツンデレ要素が見え隠れしているのもあざといポイントでしょう。「外伝主人公の裏人格」というニッチなポジションながら、クロックタワーシリーズ全体の中でも特に大好きなキャラクターです。
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