出典:SIREN

恭也が正統派の王道主人公だとするなら、宮田はまさしくダークヒーロー的な存在感に溢れまくった人物です。何事にも動じず冷静なので頼り甲斐は凄いものの、同時にコンプレックスにまみれた危うい側面をも併せ持っており、その不安定なキャラクター性こそが宮田の魅力。陰のある男はモテると言われるように美奈もそのダークさに惹かれたのでしょうが、それは同性の私にとっても同じでした。SIRENは1・2・NTとプレイしてきましたが、シリーズ内でも暫定トップの推しキャラがこの男です。

冷静に考えれば衝動的に恋人を絞殺するやべーやつなのですが、それまで自身の運命に抗う気力を持たず「宮田」としての人生を受け入れていた彼が、異界へ迷い込むという極限状態に陥ったことで自らの使命に目覚めていくという過程には凄まじいまでの高揚感を覚えました。兄である牧野に成り代わり真の求導師として覚醒した宮田は最高にカッコ良く、不死の肉体を手に入れたことで無制限に宇理炎を使える恭也に対し、宮田はその命を燃やし「自らを犠牲にただ一度の宇理炎を発動させた」というのは対照的な描写。その行動は随所で恭也の助けにもなっており、間接的であれ羽生蛇村異変の解決に大きく貢献しているところもまた、私が宮田をダークヒーローと号している理由です。

シナリオ上の活躍だけでなくゲームプレイの範疇においてもネイルハンマーによる圧倒的な近接戦闘能力が凄まじいインパクトで、この部分も彼が持つ大きな持ち味。最恐のホラーゲームという呼び声高いSIRENですが、こと宮田を操作するシナリオに限ってはホラーではなく爽快なアクションゲームへと様変わりしたかのようで、大きく振りかぶる強攻撃をクリーンヒットさせた瞬間の気持ち良さはひとしおでした。遠方の猟銃を相手にするのはさすがに無茶だとしても、素早くダッシュで近付き隙の少ない小攻撃を駆使すれば拳銃くらいは正面突破できるため、もはや本作のゲーム性すら覆しているレベル。更には自分が拳銃を手にした時には他キャラとは違ってクールな片手撃ちをキメてみせるなど、その一挙手一投足には強烈に魅了されました。
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