1999年発売のゲーム PlayStation

サガフロンティアの2作目にして、サガシリーズ全体では8作目にあたる作品。最大の特徴はシナリオの表現方法で、主人公一人の人生を追体験する一般的な形式ではなく、世界全体の歴史を紐解いていくような構成になっています。紡がれる物語の期間はおよそ100年間にも及び主要人物も次々と入れ替わるため、群像劇に魅力を感じる私としては強烈なまでに惹き付けられました。しかしその壮大かつ重厚なストーリーを魅せることに特化している作品であるがゆえに、代償としてシステム部分には不便な仕様が散見されるのは間違いなく、進め方によってはクリア困難な詰み状態にすら陥るため誰にでもオススメできるようなゲームではありません。ですが私はそのマイナス要素を補って余りあるほどに、本作に対して多大な魅力を感じているのです。

世間一般の評価では「サガフロ1は万人向けの名作、サガフロ2は奇をてらった迷作」などと言われがちなのですが、私の感性はそれと異なります。もちろんサガフロ1も普通に楽しんだのですが、こちらのサガフロ2には初代PSで発売されたRPGの中でも一二を争うレベルと言ってしまえるほど桁違いに没頭できました。前述の通りシナリオ面において圧倒的な吸引力があり、ギュス編とウィル編により雄大な歴史を表裏から読み解いていく感覚に対し凄まじいまでの没入感を覚えたのです。ツール・クヴェル・金属製品といった設定とゲームシステムとが密接に噛み合っているのも世界観に奥行きを与えている部分で、これにより術不能者たるギュス様の特異性が更に顕著になったりと、その魅せ方には果てないほどの感銘を受けました。

同一フレーズを様々にアレンジして作曲されたBGMは作品全体に統一感を持たせつつ、同時にその変遷によって時代の移り変わりをも感じ取れる深みがあり、これも史上最高峰の完成度。特にバトルBGMのFeldschlachtはI~IVまで全てが名曲という無類の存在感で、他にもボス戦のTodfeindやエッグ戦のMisgestaltなどはサビでの盛り上がりに鳥肌が立ちます。水彩画のような独特のグラフィックにも心惹かれますし、「システム面の不便さ」というただ一点を除けば全ての要素が震えるほどに感動的。総合的には、私のゲーマー人生の中でも最上位の愛着を抱いている一作です。
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