1998年発売のゲーム PlayStation

ストリートファイターシリーズを擁するカプコンから発売された、新機軸の格闘ゲーム。本作は原作アーケード版をコンシューマー機へと移植したもので、それに伴って追加要素も実装されています。私はこのPS版で初めて本作に触れたのですが、独特とも言えるその作風には強く魅了されました。

自分がそれまでにプレイしてきた格ゲーの傾向から、2D格ゲーは「技数は少ないが派手」で、対して3D格ゲーは「技数は多いが地味」という方向性の違いを感じていた私。しかし本作は3Dでありながらも豪華でハチャメチャな雰囲気を実現しており、三次元の利点を活かしてカメラワークにもこだわっていたのが琴線に触れたポイントです。特に顕著なのは目玉システムになっている愛と友情のツープラトンで、そのド派手な演出は爽快感抜群。相方のモーションが完全に夏を想定している将馬、「馬鹿野郎!」の一発でゴリッとゲージが減って気持ちいい醍醐、エヴァファンならばニヤリとできるあきらといった面々のツープラトンは特にお気に入りでした。システムは全体的にシンプルで初心者向けですが、格ゲーが得意とは言えない私にとってはちょうど良い塩梅で、そこもまた高評価の一因です。

そんなわけでメインの対戦モードも十二分に楽しんだのですが、しかし私が本作に大ハマりした一番の理由はそこではなく、やはり熱血青春日記の存在が極めて大きかったと言わざるを得ません。その作り込みは「格ゲーのオマケで付いてるサブモード」などというレベルを超越し、単体で1本のゲームとして完成されていたほど。少しずつ自キャラを強化していく育成要素が面白いのはもちろんのこと、学校生活を通じて皆と交流しながら親密になっていく過程も非常に魅力的でした。クリア時にはキャラ別のペアエンドまで用意されている手の込みようで、本作は格闘ゲームに区分されているにも拘らず、ある意味で私のギャルゲー原体験はジャスティス学園だったとすら言えてしまう気がします。もっとも女主人公を選べば乙女ゲーへと一変しますし、果ては同性キャラを攻略することすら可能なので一般的なギャルゲーとは一線を画した内容でしたが、そのカオスっぷりもまた本作の破天荒な作風と最高にマッチしていました!
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