出典:テイルズ オブ エターニア

テイルズオブシリーズの本編作品は初代から現時点での最新作まで全作クリアしている私ですが、それら約20作品に登場する歴代主人公達の中でもトップクラスに好きなのがリッドです。保守的で挑戦を嫌い「何も起きないことが本当の幸せ」というポリシーを持つ彼は、テイルズに限らず熱血漢の多いRPG主人公としては異質ですらありました。そのため物語の冒頭では旅に出ること自体に乗り気ではなく、ファラに引っ張られる形で仕方なく出発したり、ようやく王都に到着したと思ったら「後は王様に任せておこうぜ」と正論を言ってみたりとなかなかエンジンが掛かりません。

上記のように序盤はだいぶ覇気に欠けますがそれは必ずしも欠点とは言えず、勇者や英雄ではない庶民的な性格だからこそ強い親近感を覚えました。結果として早い段階から好感度はプラスだったのですが、そこから更にグングン魅力を増していくのが素晴らしいところ。面倒事を疎んじていた彼が冒険を通じて徐々に考え方を変えていき、世界のために戦う気概を抱くようになる過程はとても丁寧に描写され、物語の進行に合わせて少しずつ精神的な成長を果たしていきます。レイスとの出会いと別れを経験し、更にはセイファートの試練を乗り越えることによって決して折れない心を身に付けていくリッドの姿は、序盤の昼行灯とは打って変わって熱い主人公らしさに溢れていました。特にエッグベアに変化し過去の自分に討たれるイベントには凄まじいまでの衝撃を受け、発売から数十年が経過した今なお忘れられず、歴代テイルズでも屈指と言えるほどに印象的な名シーンです。「俺は猟師だ! 生きてくためには…仕方ないんだ!」という悲痛な叫びが辛い…。

バトル面ではシリーズ初となる秘奥義の使い手という部分が極めて鮮烈で3種類ある全ての技がカッコ良く、初めて龍虎滅牙斬の自力発動に成功した瞬間などは全身が震えました。更には、シナリオと密接に関わった最終必殺技である極光術もとんでもなく魅力的。インフィニティ・リヴァイヴァーは至高です!
関連コンテンツ
前後の推しキャラ