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推し作品語り 107作目:From TV animation ONE PIECE トレジャーバトル!

2002年発売のゲーム ニンテンドー ゲームキューブ

人気アニメ「ワンピース」を原作とした対戦アクションゲームで、ルールはいくつか用意されていますが、メインの種目はゲームタイトルにもなっているトレジャーバトル。これはチームの2人が協力して所定の位置まで宝箱を運んでいくことを目的としているため、必ずしも直接的な戦闘能力で相手を上回る必要はなく、判断力とチームワークとがものを言う戦略性の高い秀逸なルールとなっています。私や友人達はこの競技に強く魅せられた結果、本作に対して膨大と言えるほどの時間を注ぎ込むことになりました。その熱中ぶりはGCソフトの中でも一二を争うレベルで、かのスマブラDXと同等かそれ以上にハマり込んだのです。

当時のワンピースゲームと言えばPSのグランドバトルシリーズが有名で、ゲームキューブ専用だった上にシリーズ化にも恵まれなかったトレバトの知名度は決して高くありませんでした。しかし2人対戦のグラバトと比べると「4人対戦ができる」という点がトレバトの明確な強みになっており、多人数で遊ぶことが多かった私達にとって本作の魅力は甚大でした。何よりその内容が素晴らしく、特筆すべきはキャラゲーとしての見事過ぎる仕様でしょう。これは誇張ではなく、これまで私がプレイしてきた数多のアニメ原作ゲームの中でも、本作の完成度は最上位に位置すると思っているほどです。

例えばこれがシンプルな格ゲーの場合、ゲームバランスを考えればウソップとミホークが戦ってもある程度は拮抗しなければマトモに試合が成立しないので、原作からすれば不自然な描写にならざるを得ません。かといって原作通りの力量差をパラメータで再現しようものなら弱者が瞬殺されるだけで、そんなのゲームとして成り立ちません。この「バランスを取るか原作再現を取るか」という点はワンピに限らずあらゆるキャラゲーに共通するジレンマなのですが、本作はメインモードの目的を「宝箱の奪取」に設定しているのが極めて秀逸なポイントです。このルールによって、たとえ直接戦闘には向かないウソップやナミさんであっても四皇や七武海に対して対等以上にやり合ったり、激闘の末に勝利をもぎ取ったりしても大きな違和感は生じません。そして純粋な戦闘能力ならば大差があるのも間違いないので、正面から殴り合ったらボコボコにやられることになります。この原作通りのパワーバランスを再現しつつゲームバランスも維持しているという本作の仕様は奇跡的で、ある種の感動すら覚えるほどの出来栄え。2対2のチーム戦なので毎回組み合わせを変えれば新鮮さは薄れませんし、おかげで何度繰り返しプレイしても飽きることはなく、友人達と朝から晩まで対戦に明け暮れました。

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