昭和生まれの古参オタクによる推し語り

昭和から令和まで! 古参二次元オタクが、歴代の推しゲーム・アニメ・マンガ・キャラの感想やレビューを書き殴っています。

推し作品語り 131作目:機動戦士ガンダムSEED DESTINY

2004-2005年放映のアニメ サンライズ

機動戦士ガンダムSEEDの放映終了から、およそ1年後に開始された正統続編。ネット上では賛否両論…というより「否」寄りの意見が目立ち、何かと議論の的にされがちな作品です。無印SEEDは放映当時に散々叩かれまくった過去があるものの後年には再評価路線に乗った印象なのですが、こちらに関しては令和になっても批評のベクトルがあまり変わりません。そのため誰にでもオススメできる名作だとはとても言えないものの、しかし私の個人的評価だけで言うならかなり気に入っているアニメだったりします。

妙に駆け足だったり説明不足だったり、更には前作で感動的に散ったムウさんが外道になってまで復活したにも拘らず大した活躍はしなかったり…と主に脚本の不備を指摘されがちなのが種運命で、そのあたりはファンである私としてもあまり釈明できません。ですがそもそも私は前作の大ファンで、視聴前からキャラや世界観への愛着はかなり高いものでした。そのためキラやアスランがカッコイイ新機体と共に登場してド派手に大暴れしてくれたというだけで、多少シナリオがガバガバだろうと許せてしまったのです。我ながらチョロい。

ただ問題のシナリオに関しても、全てがダメダメだったとは全く思っていません。まず序盤については割と丁寧な描写が多いですし、徐々に大雑把になっていく中盤以降の展開に関しても批判的ではなくむしろ好き。それは私は前作から続投しているキラ達だけでなく新主人公のシンに対しても同等以上の愛着を抱けたからという面が大きく、そこが本作を嫌いにはなれない理由でもあります。片方に肩入れするのではなく、両方に魅力を感じていたからこそ彼らの対立構造を軸としたストーリーラインにはワクワクさせられ、特に中盤の転機となるインパルスVSフリーダムには戦いの模様やその結末を含めて強烈な高揚感を覚えました。

リアルタイム放映時には「主役を奪われた不遇キャラ」というセンセーショナルな要素ばかりがピックアップされていたシンですが、それはひとつの側面でしかありません。デスティニーを駆るシンが運命に翻弄され、フリーダムを駆るキラが自由を束縛され、ジャスティスを駆るアスランが自身の正義に思い悩み迷走する。一度の視聴では気付きにくい部分ですが、後から見直してみればこうした三者三様の皮肉めいた葛藤が念入りに描かれており、そこに着目しながら物語を追っていくと本作の新たな観点に気付くことができます。無印時代のキラもそうでしたがメインキャラ達を入念にメンタルブレイクさせていく過程にはある種の美しさすら感じられ、それがこのアニメ特有とも言える不思議な魅力をもたらしていたと思っています。

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