昭和生まれの古参オタクによる推し語り

昭和から令和まで! 古参二次元オタクが、歴代の推しゲーム・アニメ・マンガ・キャラの感想やレビューを書き殴っています。

推し作品語り 116作目:機動戦士ガンダムSEED

2002-2003年放映のアニメ サンライズ

「21世紀のファーストガンダム」というコンセプトによって作られた作品。そのため随所で初代ガンダムをオマージュしていますが、同時に最新作ならではのアレンジが加えられているので新しい魅力を構築することにも成功しています。ケレン味に溢れた派手な戦闘シーンや美男美女揃いのメインキャラなど煌びやかな部分が目を引きますが、それに反して作中で描かれる世界観は凄まじくシビア。人種差別とそれに伴う虐殺や報復の模様が生々しく描写され、綺麗事では済まない戦争の悲惨な現実を視聴者に叩きつけてくるシナリオは極めて印象的でした。一見するとミーハーなイメージのある作品ながら、中身はだいぶ重苦しさに満ちておりそのギャップは甚大です。

放映当時は2ちゃんねるを中心に宇宙世紀との対立煽りが横行した結果、ガンダムファンを二分するかのごとし骨肉の大戦争が勃発したことでも有名なのがこのアニメ。本作に限った話ではなく、ガンダムシリーズは新作が放映されるたび古参ガノタから批判されまくるのが恒例行事ではありますが、しかし2000年代初頭はネットの治安がだいぶ悪かったのと相まって、あるいは史上最も叩かれたガンダムは本作かもしれません。放映から数十年が経過した今ではさすがに騒動も落ち着き冷静に再評価されてきましたが、あの頃はSEEDが好きだとネットで公言するだけでも「種厨」や「種キッズ」などと呼ばれて大いに馬鹿にされたものです。しかしながら私の場合、当時こそ批判的だったが今では評価している…という手の平返しパターンではなく、リアルタイムの頃から一貫してSEEDファンであることを表明してきました。何しろ総合的に言うならば、これまで視聴してきたガンダムの中でも一二を争うほどにハマり込んだのが本作なのです!

前述の通り華やかな印象が先行している作品ですが、それはキャラデザなどのビジュアル面に限った話。作中で描かれるナチュラルとコーディネーターとの対立構造は凄まじく混沌としており、本来ならば抑止力となるはずの大量破壊兵器を敵味方共々容赦なくぶっ放すため世界の殺伐度合は段違いです。そりゃアズラエル理事も核は持ってりゃ嬉しいただのコレクションじゃないだとか言いたくなりますが、それほどまでに破滅的な状況だからこそ三隻同盟の戦う理由にも強い説得力が生まれていました。主役機のフリーダムも造形は極めてヒロイックなので最強機体のイメージなのですが、実際に無双したのは「舞い降りる剣」での初陣くらいで、その後は三馬鹿に苦戦したりプロヴィデンスにボロボロにされたりと泥臭い戦いが多いのも好きな点。それに乗る主役のキラは否応なしに戦争に巻き込まれ、そのため全編通してメンタルをすり減らしていたものの、それでも歯を食いしばって必死に戦う姿に惹かれました。ガチガチに縛った信念としての不殺主義ではなく、ただシンプルに「殺さずに止められるのなら、できるだけ殺したくない」という感性が、超人ではない等身大の人間らしさに溢れていて魅力的だと思うのです…!

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