出典:ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち

その単語がオタク界隈で大流行したのはDQ7の発売から数年後だったため、マリベルは「時代を先取りしたツンデレ」などと呼ばれることもあり、当時は彼女に否定的だった人が後々になって再評価した…という事例も多いと聞き及びます。しかし私はそうした手の平返しをしたわけではなく、原作PS版の本作を初めてプレイした時からずっと彼女に魅力を感じていました。基本的には常時当たりが強いマリベルですが、だからこそ時たまに見せるデレ描写の破壊力が凄まじくて、ツンデレという概念を知らなかった当時の私ですらその魅力の虜になってしまったのです。それこそ、DQシリーズ全体でも屈指の推しキャラと言うレベルで!

本作で初めて実装された「仲間との会話システム」は単にメッセージが流れるだけでアイテム入手などの実利も存在しないため、発売前にはさして注目していませんでした。しかし実際にソフトを買ってプレイを進めていくに従い、本システムの素晴らしさがハッキリと理解できたのです。仲間との会話…より正確に言うならマリベルとの会話がとにかく楽しくて、この要素が存在したおかげでDQ7への評価が何割か底上げされたほど。彼女はかなりの毒舌家ですが会ったばかりの他人や年長者に対する礼節は持ち合わせているため、ワガママを言う相手は基本的にアルスだけという部分に幼馴染への甘えを感じて激しくエモい。口は悪くとも決して「悪い子」ではなくむしろ根は優しいので、会話の中でも他者を思いやる一面をたびたび見せるところが魅力的です。

またDQ7のシナリオは短編エピソードの集合という独特の構成になっていることもあり、全てがハッピーエンドで終わらず微妙なしこりを残す話も散見されます。しかしプレイヤーが抱くそうしたモヤモヤが放置されるのではなく、マリベルに話し掛けることでズバッと切り捨ててくれるため、その痛快な言葉によって胸のつかえが取り除かれました。まるでこちらの言いたいことを代弁してくれているかのようで、陰鬱な展開の多いDQ7だからこそ彼女の存在には何度救われたか分かりません。会話の節々からアルスに対する特別な感情が見え隠れしているのも、凄まじく可愛いポイントだと思います!
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