昭和生まれの古参オタクによる推し語り

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推し作品語り 119作目:カービィのエアライド

2003年発売のゲーム ニンテンドー ゲームキューブ

主にアクションゲームとしての知名度が高い星のカービィ系列作品において、シリーズで初めて制作されたレースゲームが本作。「アクセルが存在せず自動で前進する」「マシンごとの挙動が根本から違う」など一般的なレースとは一線を画す独特のシステムが多数搭載されているのが大きな特徴です。操作自体は非常にシンプルなのでプレイ開始直後の初心者でも楽しめますが、しかし内容は奥深いため上級者でも飽きることがなく、こうした見事なレベルデザインには感服させられました。

そもそも私は2D3D問わずアクションはあまり好まないのでカービィシリーズにもさして食指は動かず、現状で遊んだことがあるのも片手で数えられる程度。そのため現時点の私が最も長い時間をプレイし、かつ最も熱中したカービィ作品はこのエアライドということになります。実を言うとレースゲームもそんなに好みのジャンルとは言えないのですが、前述の通り本作は他の同系ソフトと比べてかなり遊び心地が異なるため、既存の苦手意識を感じることなく没頭することができました。

大きな特徴かつ魅力になっているのは搭乗できるマシンのバリエーションが多彩で、それぞれ基本性能だけでなく操作感覚までも大きく異なるという部分。前進のたびにチャージ必須なロケットスター、ジャンプ台でかっ飛んでいくジェットスター、チャージしたガソリンで進んでいくヘビースターなど機体ごとの特徴が尖りまくっているため、乗機を変えるたび全く違う操作感覚となりプレイヤーを飽きさせません。コースの総数は決して多くないのですが、実質的にはマシンの数をそこに掛け算するくらい多彩なバリエーションを体感できるのが本作のキモ。そのため他のレースゲームで遊ぶ時には対戦ばかりしているところを、エアライドに限ってはソロでも長く楽しむことができました。

ですがそうした真っ当なレースの数倍…いや数十倍の時間と熱量でドハマリしたのは、何を置いてもやはりシティトライアルです! こちらは初期機体がライトスターで固定されており何が手に入るかは分からないからこそ、マシンごとに大きく特色が異なる本作の仕様と最高に噛み合っており、遊ぶたびに全く違う楽しさを味わうことができました。各地の箱を壊しまくることが重要な本モードにおいて無類の強さを誇るルインズスターは皆がこぞって乗りたがるので、その乗車権を巡っての攻防は凄まじく白熱。デビルスターで辻斬りをしたり、かと思えば耐久の低さが仇となって返り討ちにされたり、レースとは異なる意味での激しいデッドヒートに大騒ぎしながら連日プレイを繰り返したものです。シティトライアルだけで何百回プレイしたか分からず、そのハチャメチャな面白さには感動すら覚えました。後にスマブラへと輸出されたクリアチェッカーも極めて秀逸なシステムで、パリンパリンと少しずつ割れていく過程そのものが楽しく、最後までワクワクを感じながらコンプリート。人生でもトップクラスに熱中できたレースゲームなのは間違いありません。

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