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推し作品語り 108作目:かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄

2002年発売のゲーム PlayStation 2

ゲームと小説とを合体させたサウンドノベル作品、かまいたちの夜シリーズの第2作目。長編となるメインシナリオをクリアすることで大小様々なサブシナリオが解放されるのでボリュームが多く、ミステリー・ホラー・スプラッタ・コメディなど雰囲気が大きく変わるストーリーを楽しむことができます。私の場合「ゲームには能動的に介入したい」という欲求が強いため過度なムービーゲーはあまり好みではなく、転じてサウンドノベルというジャンルにも若干の苦手意識を持っているのですが、本作にはそんな私ですら熱中してしまうほどの吸引力が存在しました。プレイした総数自体が少ないという理由もあるとはいえ、本作は人生でもトップクラスにハマったサウンドノベルだと言い切ることができます。

思い返してみればSFCの初代「かまいたちの夜」にもけっこう熱中した過去があるので、恐らくはシリーズのライターたる我孫子武丸先生の文体が私の好みなのだと思います。更に本作はハードがPS2に変わったことでキャラ表現が2Dではなく3Dポリゴンへと変化し、たとえシルエット状態であっても高純度のリアリティが感じられ、その辺りも没入感が増したポイント。背景CGも美麗な上にムービーによる動きが多いため臨場感が高まっており、三日月島の仄暗い雰囲気を全身で味わうことができました。SFC時代から二世代離れているソフトではありますが「テキストを読み進める」というゲーム性そのものは旧作と大きく変わっていないので、そのぶん文章以外の表現力が大幅に向上していたのが大きな特徴かつ魅力です。

ストーリーにはツッコミどころや荒唐無稽な展開も多く完成度という観点で語るなら賛否両論ありそうですが、前述の通りサブシナリオが豊富に用意されている上にそれぞれの読み味がだいぶ異なるため、舞台と登場人物とが共通するパラレルワールドとも言うべき物語の数々を飽きることなく満喫することができます。分岐の多さも相当なもので、全てのエンディングを確認することを目標に長時間をプレイし続けた私は、最終的に凄まじいまでの満腹感を味わうことができました。数々のシナリオの中で特に好きなものを挙げるとすれば底蟲村篇やサイキック篇になりますが、実を言うと妄想篇における絶望的なオチも私好みのブラックさだったりしますw

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