出典:グラップラー刃牙

1991年に連載開始した刃牙シリーズですが、私は当時から令和に至るまでずっと単行本を買い続けている古参ファンなので、初代「グラップラー刃牙」から始まり「バキ」「範馬刃牙」「刃牙道」「バキ道」そして現行最新「刃牙らへん」まで累計150巻以上が本棚の一角を占拠しています。これほどの超長編ゆえ名有りの格闘士だけに限定してもこれまで相当数の登場人物が描かれてきましたが、そんな刃牙シリーズ全体で最も好きなキャラを一人だけ選べと言われたならば、恐らく私は烈海王の名を挙げることになると思います。

渋川老やジャックなど後の主要メンバーと同じく最大トーナメントで初登場した烈さんですが、初めて紙面に描かれた直後からその存在感は破格でした。まず自分から克巳に絡んでおきながら反論されて激高。「『黄河は水たまりを叱りはしない』ということわざがあるがわたしの考えは違う」という屈指の名台詞を言い放ち、一瞬でその無頼っぷりを理解させてくれます。更には主役の刃牙とぶつかるまでの3試合は全て瞬殺という圧倒的な戦績をぶちかまし、これほどの圧勝ぶりは準決勝に進出したベスト4の中でも烈さんただ一人。大擂台賽では海王という同じ称号を持つ新キャラが多数登場したことで個性が埋没してしまうかと思いきや、木端の海王など相手にならないほどに頭抜けた実力者であることが描写され、5対5マッチでも中国側で唯一の勝ち星を上げるなど強者の風格を保ち続けていました。

刃牙には凄惨なバトルこそ多いものの、登場人物の頑丈さも桁違いなのでモブ以外が死ぬことは少なく、あれだけの激戦を繰り広げながら全員の無事が判明する最大トーナメント終了時の整列シーンなどは今でも語り草になっています。だからこそハッキリと死亡が描写され、更には板垣先生直々に「復活はさせません」と明言された烈さんは極めてレアケース。主要な格闘士では唯一と言ってもいい死亡キャラに本作随一の推しである烈さんが選ばれてしまったことは正直かなりショックな出来事で、後に異世界転生を果たしたとはいえ本編時空での活躍をもっと見たかったという無念は今なお胸の内に燻っています。とはいえ武蔵戦の決着時において、致命傷を負いつつも「次に活かせる…」と思考していた姿は極めて烈さんらしい最期であり、落命する瞬間まで烈士だったのは流石でした…!
関連コンテンツ
前後の推しキャラ