昭和生まれの古参オタクによる推し語り

昭和から令和まで! 古参二次元オタクが、歴代の推しゲーム・アニメ・マンガ・キャラの感想やレビューを書き殴っています。

推しキャラ語り 86人目:ジェイド・カーティス

出典:テイルズ オブ ジ アビス

「鬼畜眼鏡」だとか「全ての元凶」だとか「諸悪の根源」だとかボロクソに言われることも多く、彼の大ファンである私ですらもその悪評は否定できない部分があります。性格破綻の陰湿野郎と言うなら確かにその通りと認めざるを得ませんが、しかしそうした面も全て含めて最高に魅力的な人物であり、同時にアビスの物語と世界観とを構築するためのキーマンだったのは紛れもない事実でしょう。そのため、なんだかんだでテイルズオブシリーズ全体でもトップクラスの推しキャラなのがこの男。あまりにも思い入れが強く、また私自身もずっとそう呼んでいた影響で、今なお「大佐」という階級を聞けば真っ先にジェイドを想起してしまうくらいです。いくらでも他の候補はいるのに!

本作はメンバーの不仲具合から「ギスギスパーティ」だと評されたりもしますが、そう呼ばれていた理由の大部分を占めていたのは大佐の辛辣な態度でしょう。断髪前後のルークに対しては特に当たりが強かったと思いますが、しかし露骨に険悪だったのは精々が中盤くらいまでの話。諸々のイベントを経た後半になると雨降って地が固まり、パーティ全員が強い結束力と信頼関係で結ばれてだいぶ雰囲気が良くなります。そのため序盤はあれだけ嫌味ったらしくルークを小馬鹿にしていた大佐も、終盤になると彼を「友」と認識するようになるまで態度が軟化。「もしも時間を遡れたら生まれたばかりの自分を殺してやりたい」と自虐する大佐に対し「それだと俺が生まれなくなるから困るよ」と返すルークは、美しさすら感じるほどに切ない関係性でした。

作品の本筋は主人公であるルークの成長物語ではありますが、パーティ最年長である大佐もまた旅を通して徐々に変わっていったことがはっきりと描写され、人心が分からない冷徹男という雰囲気だった彼が明確に情を見せる場面はどれも極めて印象的です。特に終盤、自己犠牲を考えるルークに対して「自分が権力者なら貴方に死ねと言う」「けれど友人としては止めたいと思う」という心境を面と向かって口にするシーンは強く心に響きました。常に適当な素振りで飄々と受け流すスタンスの大佐だからこそ、誤魔化すことのない本心を打ち明けたのは最高にエモい場面です。大佐はルークとの関わりを経て失われていた人間性を獲得しましたが、そうして真っ当な感情を得てしまったがゆえに絶望を味わうという構図はあまりにも皮肉。それこそが彼のカルマなのでしょう…。

ゲームバランスの問題で、RPGにおいては設定上どんな達人だろうと「主人公よりちょっと強い」程度の性能で加入するものです。しかし大佐の場合は物語序盤にLv45という頭抜けたステータスを引っ提げて現れライガクイーンを瞬殺し、ルーク達に比べて圧倒的な強者であることがシステムレベルで示されていたのは衝撃的でした。然る後にアンチフォンスロットで弱体化するというシナリオも納得感があって秀逸ですし、その構成の上手さには思わず膝を打った次第です。そうして強制レベルダウンする大佐ですが、それでも攻撃譜術の威力は極めて高くバトルメンバーとして有能で、戦闘難易度を上げれば上げるほどに有難みが身に染みる性能。特に因縁のあるアンノウンネビリム先生はバグかと思うくらいに硬いため前衛の物理攻撃がほとんど効かず、Cコアのトゥッティで鍛えまくった大佐の術だけを頼りに戦いました。CV子安武人による詠唱台詞はどれも最高にカッコ良く、中でも「大地の咆哮、其は怒れる地龍の爪牙!」「業火よ、焔の檻にて焼き尽くせ!」の2つはお気に入りです!

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