昭和生まれの古参オタクによる推し語り

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推しキャラ語り 92人目:結崎ひよの

出典:スパイラル ~推理の絆~

特に理由なく主人公に全幅の信頼を寄せてくれるし、どんな危険だろうと厭わないし、必要な情報は全部いつの間にか集めてくれるしで、当初は「そんな都合のいいヒロインがいるわけないだろ!」などと冗談で言っていた私。そうしたら最後の最後で本当にいるわけなかったという真相を叩き付けられ、脳天をハンマーでぶん殴られたかのような衝撃を受けることになりました。これまでに触れてきた様々な漫画やゲームを全て思い返してみても、彼女ほどに衝撃的だったヒロインはなかなか思い浮かばないほどのレベルです。しかし亀爆弾しかりストリキニーネしかり時間稼ぎのリストカットしかり、たとえ用意された都合のいいキャラ設定であってもずっと命懸けで歩を助けてくれたことは事実ですし、また彼との触れ合いの中で少なからず情が移っていたことも間違いありません。完璧に役割を演じるプロだからといって決して冷徹な機械ではなく、その本質は人間らしさに溢れており、表裏の全てをひっくるめた上でも最高に魅力的なヒロインだったと思っています。

そもそも本作ラストの展開は、歩くんだけでなく読者たる我々も「結崎ひよの」というキャラクターに強い思い入れを抱いていなければ成り立たない演出と作劇です。彼女が魅力的な存在であればあるほどに、清隆が仕組んだ「まず疑えないし仮に疑ったとしても感情が否定する」という罠にハマってしまう無慈悲な構図。その観点からすれば、彼女は歩のみならず私から見てもまさしく完璧過ぎるキャラ造形でした。「結崎ひよの」に心から惹かれ信じていたからこそあの真相は極めてショッキングだったわけですが、同時にあれほど激烈なまでに感情を揺さぶられたことにより、私にとってスパイラルという作品が決して忘れることができない座右の書になったのもまた事実なのです。

お姉さんタイプが好みの歩くんからは恋愛対象外扱いされていたものの、実のところ演技を辞めた本来の彼女は「一見するとカッコイイけど中身は可愛らしい年上の女性」という彼の好みにドンピシャというのが果てしないエモさを感じるポイント。最終話にてしばらくぶりに歩と再会した彼女は、清隆に作られた虚構などではない真のヒロインとしての魅力を存分に見せつけてくれました。本編完結から何年何十年が経とうとも決して忘れることはできない、本当にとんでもないキャラだったと思います…!

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