出典:るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-

彼を「剣心の味方」と言うべきかどうかは意見が分かれるところですが、ともあれ本作における味方陣営で最も好きなキャラが斎藤です。学生時代から日本史にあまり興味が無く、初めて本作を読んだ頃は「新選組」という組織名だけは辛うじて知っている程度の知識しか持っていなかったこともあり、この男からは私の中で史実の斎藤一イメージが固定化されてしまったほどの多大な影響を受けました。

「剣心」と同格であれば直前に刃衛という強敵が出てきたものの、対して斎藤は作中で初めて現れた抜刀斎と同格の剣士です。まだ志々雄や比古師匠も未登場の序盤だったこともあり、その段階における抜刀斎モードに覚醒した剣心は「誰にも負けない桁違いの最強キャラ」という雰囲気すらまとっていたため、そんな最強剣士と並ぶ猛者の出現には絶大なインパクトがありました。また戦闘力こそ伯仲していますが彼の信念は不殺の真逆とも言える「悪・即・斬」なので、思想の面でも対比したライバル関係になっているのが魅力的な構図。とはいえ剣心とは逆に誰でも殺しまくりというわけでもなく、むしろ中ボス格だと宇水さんくらいしか始末していなかったりもして、見た目の印象ほどに冷酷無比ではありません。殉職した警官の遺志を継ぐような発言もしていますし、彼なりの仲間意識が垣間見えるところに好感を覚えています。栄治の仇討ちを止めるシーンも斎藤らしくて好き。

そして何より、斎藤の代名詞である「牙突」が凄まじいまでに魅力的。飛天御剣流のように多彩な技のバリエーションこそ無いものの「通常攻撃を極限まで鍛え上げ必殺技に昇華させた」という設定は圧倒的な浪漫を有しています。作中で明確に敗北した相手も最強格の志々雄くらいですし、その志々雄にも鉢金さえ無ければワンチャンあったことから最後まで格は落ちませんでした。そうした意味で、ネット上では何かとネタキャラ扱いされている宇水さんなどは「めちゃ強い斎藤」を相手にして対等…むしろ零式を打たれる前は優勢に戦いを進めていたかなりの猛者であり、彼はるろ剣の中で最も過小評価されている可哀想な男だと思っていますw
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