出典:グラップラー刃牙

数ある格闘技の中でも「合気道」には特有の魅力が含有されており、ネット上では実戦における実用性の有無で議論が巻き起こったりもしますが、少なくともその技術体系に多大な浪漫が秘められているのは間違いありません。私自身リアル格闘技に精通しているわけではないものの、格闘漫画などの創作物における合気道には大いに惹かれていて、結果としてその使い手は作中上位の推しになるという事例がかなり存在。例えばエアマスターの皆口、喧嘩稼業の芝原、変わり種ではネギまのエヴァなんかもそれに該当します。格ゲーでも鉄拳の準さんを持ちキャラにしたりと様々なコンテンツで縁のある格闘技なのですが、私がそのような合気道フリークになったきっかけで、そしてまた二次元に数多く存在する合気道キャラの中でも最上位に好きなのが、この渋川老です。

格闘漫画の第一人者である板垣先生の描く合気の描写には凄まじいインパクトがあり、相手の体勢を崩し、投げ、地面に叩き付ける一連の動作には美しさすら感じるほど。かなりの長寿漫画である刃牙シリーズには数多くのファイターが登場するものの、腕力頼りではない技量を活かした戦い方という一点においては今なお渋川老が最高峰でしょう。年齢や実績からすれば郭海皇には劣ると思いますが、あちらの必殺技たる消力パンチは「自分の肉体に秘められた破壊力を放出する」タイプの攻撃です。そのため「他者の身体を制御し投げる」タイプの技を持つ渋川老の方が技量の高さをより分かりやすく感じることができ、戦っている姿の魅力では決して引けを取りません。

特に昂昇戦や独歩戦は「達人の奥義が大爆発!」といった雰囲気で最高にカッコ良く、最大トーナメントにおいてもトップクラスに好きなバトルです。また試合以外にも痺れる描写は多々あり、例えば続編「バキ」において警察署でオリバの怪力を封じ込んだシーンなんかは合気の凄味を感じられて心惹かれました。モデルとなった塩田剛三先生の偉大さをも理解させてくれた、まさしく達人の体現者です。
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