1984年発売のゲーム ファミリーコンピュータ

「任天堂のゴルフゲーム」と言えばマリオゴルフを思い浮かべる人が大多数かと思いますが、まだスーパーマリオブラザーズさえも世に出ていない頃、1984年に発売されたこちらのゴルフに思いを馳せる古参ゲーマーも決して少なくはないでしょう。私にとってはゲーマー人生の原点とも言える作品のひとつであり、それもあって今なお強い愛着と思い入れとを抱いています。

そもそも私は年を取った今もゴルフ(実際のスポーツ)に詳しいわけではなくTV放映等を見ることもないので、精々が基本的な流れくらいしか理解していません。しかし現実のゴルフをまともに観戦した経験もない私が曲がりなりにも「大まかなルール」を把握しているのは、9割くらいがこのゲームのおかげ。FCのスペックで可能な範疇においてできる限りの競技性を再現しており、それによりまだ幼かった私ですらもゴルフというスポーツの面白さを存分に味わうことができました。

タイミングを計ってボタンを3度押しするショットシステムはシンプルながらも非常に洗練されていて、本作の10年後20年後に発売されたゴルフゲームでさえも大きく様変わりはしていないほどの完成度を誇っています。グリーンに乗ると画面が拡大しパットに専念できるというのもゲーム性に幅を持たせており、そのタイミングで戦略や操作性が切り替わるのがまた秀逸。それにより、たとえショットが上手くてもパッティングに手こずれば逆転を許すなど白熱した試合が楽しめました。

風向きや風速、グリーンの芝目などプレイに必要な情報は全てプレイヤーに開示されているので、運の要素がほとんど介在しない完全実力主義の仕様はなかなかシビア。これに関しては好みの分かれる部分かと思いますが、ゲーマーとして「純粋なプレイ技量を競い合う」ことに喜びを見出す私としてはこのあたりも好みのポイントです。対戦時は先攻のショットで飛距離や力加減を把握できるため後攻有利になっており、そのため一進一退の勝負になりやすいのも良好なバランスでした。
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