出典:逆転裁判3

逆転裁判シリーズは全てをプレイしたわけではないのですが、現時点でクリア済みの作品内においては最大の魅力を感じている推しキャラがゴドー検事です。レギュラーとして毎回登場するなるほどくんや真宵ちゃんとは異なり、1作限定の単発キャラにも拘らずそのインパクトは絶大。私が本シリーズの中で特に逆裁3を好んでいるのも、ライバルだった彼の存在が大きな要因になっているのは間違いありません。

ゴドー検事はまさに絵に描いたようなハードボイルドで、出会って間もない頃からその佇まいには心を奪われました。とはいえギャグっぽいノリが基本の逆裁ゆえにただカッコイイばかりではなく、コーヒーを飲んだかと思えばブーッと吹き出したり、まるほどうにカップをぶん投げたりという無茶苦茶な行動も連発します。ゴツ過ぎるバイザーという容姿も冷静に見ればかなりの色物ですし、下手をすれば「ハードボイルドをネタにしたギャグキャラ」みたいな三枚目ポジションになってしまいそうです。しかしながら、あそこまで伊達男を突き詰めていると茶化したくなる気持ちさえもどこかへと霧散し、一周回って心の底からカッコ良く見えるというのがゴドー検事の凄まじいところ。その台詞回しは常に切れ味抜群で、なるほどくんとのやり取りも極めて小気味良く、ゴドー検事のおかげで本作のテキストはその魅力が一回り以上は引き上げられていました。「オレは、裁判中のコーヒーは17杯までと決めている」「だが、ホンモノはいつだって…最初の一杯目だけ、だぜ」は特に印象に残っている台詞で、改めて考えれば割と意味不明なのに何故かカッコ良さげにキマっているのがズルい。

物語の終盤になるほど彼が大好きになっていったがゆえに最終章の結末にはショックを受けましたが、しかしあの事件があったからこそゴドー検事の魅力がより一層増したのも間違いのない事実でしょう。行動の動機もほとんど正当防衛というか所謂「緊急救助」に値すると思いますし、事件の全容が明らかになっても彼に失望するようなことはありませんでした。最後の最後までハードボイルドを貫き通した、最高に魅力的な漢だったと思います。
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