1994年発売のゲーム スーパーファミコン

FFシリーズの第6作目。SFCで発売された最後のFFなのでグラフィックやBGMのクオリティも当時の最高品質であり、前作からキャラの頭身が上がったことによりドラマ性が一段と向上しました。それまでのFFも剣と魔法の王道ファンタジーに加えて機械文明が登場していたとはいえ、本作はその比重が増したことによりスチームパンクな雰囲気がより強調。ファンタジーとリアルとが絶妙に融合したこの世界観は以後のFFにも継承され、シリーズにおけるひとつの転機にもなっています。

多岐に渡る見どころに溢れた作品ですが、その中でも特に私が心惹かれているポイントをひとつ挙げるとすれば、やはりパーティメンバーが最大14人もの大所帯になるという部分になるでしょう。単にキャラが多いというだけならそこまで珍しいわけではなく、それこそ30人くらいを仲間にできるRPGだって存在します。ですが本作は「好きなキャラでスタメンを組み残りはベンチで放置」といった仕様ではなく大人数であることを活かしたシステムや演出が随所に仕込まれており、だからこそ最高に魅力的でした。伊達に「全員が主人公」だと豪語しているわけではありません。

レテ川のオルトロス戦を終えた後に訪れるティナ・ロック・マッシュによるシナリオ選択と、その後に全メンバーが合流してのナルシェ防衛戦などは多数の人員を活用した展開の筆頭。フェニックスの洞窟や瓦礫の塔における分割パーティにもワクワクしましたし、14人のテーマ曲がメドレーで流れるエンディングにはシリーズ随一の感銘を受けました。シナリオだけでなくバトルにおいても固有アビリティのおかげで各キャラの個性付けが成されており、終盤加入のため物語上の活躍は乏しいウーマロやゴゴでさえ戦闘での使い勝手が独特なので存在感は薄くありません。シナリオやシステムだけでなくBGMも素晴らしいので心から惚れ込んでおり、特にティナのテーマと決戦は延々とループで聴き続けても飽きないほどに惹かれている神曲。総評すればシリーズ全体の中でも一二を争うほどに大好きなのがこのFF6で、今でもずっと強烈な思い入れを抱き続けています。
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