2000年発売のゲーム NINTENDO 64

SFCではシリーズ作品が発売されなかったため、本作はFCから64へと世代をひとつ飛び越えたおよそ15年越しの新作。それに伴い2Dドットから3Dポリゴンへと表現方法が変化し、見た目などはほとんど別物レベルで大幅に進化しました。しかし一見したビジュアルの印象こそ変わりましたが根本となるゲームシステムは初代をリスペクトしており、自機の後輪を相手の前輪に引っ掛けることで転倒を誘発させるテクニックも健在。1人プレイ専用だった初代とは違って最大4人での対戦プレイが実装されたことでパーティーゲームとしても高い魅力を誇るため、友人達と一緒に長期間に渡って楽しませてもらった思い出深いレース作品です。

そもそも15年前にFC版エキサイトバイクをプレイした時にはさして熱中もせず「そんなゲームもあったなぁ」程度の印象しかなかったのですが、対してこの64版にはそれまで触れてきた数あるレースゲームの中でも上位に入るほどに深く没頭できました。実のところ私はマリカーのようなファンタジーではない「リアル系レースゲーム」には苦手意識を抱いており、本作をプレイする前にも懐疑的な見方をしていたほど。リアルレースにはアイテムなどのギミックが無いので相手の進行を妨害する手段に乏しく、体当たりしても痛み分けになって旨味が少ないため、路面には多くのライバル車がいようと結局は「自分との戦い」に陥りがちなのが苦手の理由です。しかし本作は基本的にはリアル志向でありつつもゲーム的な誇張がかなり加えられており、相手バイクとの転ばせ合いが凄まじく白熱するので対戦ツールとしての魅力がひたすらに甚大。ライバルを転倒させるのは妨害と同時に自身のブーストにもなる攻防一体の戦術なので重要度が高く、だからこそスタート直後に複数台が絡み合ったデッドヒートが勃発する折には圧倒的な盛り上がりを見せてくれました。

一般的なレースゲームは主にコーナーのライン取りで腕の差が出てきますが、本作はそれに加えてジャンプの始動や着地の技術がタイムに直結するため独特のプレイ感があり、全員で傾斜をピョンピョン跳ねる絵面はエキサイティングかつコミカル。コースのバリエーションにも富んでいて、特に屋外コースは電車を飛び越えたり工事現場を滑走したりとぶっ飛んだ構成になっているのが凄く楽しかったです!
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