1994年発売のゲーム スーパーファミコン

任天堂から発売されたRPG、MOTHERシリーズの第2作目。DQやFFのような王道ファンタジーではなく現代アメリカ風の世界観がベースになっているのが大きな特徴です。そのため自転車やバスに乗って移動し、ドラッグストアで買い物をし、ハンバーガーやクロワッサンを食べて回復するなど親近感が湧く内容になっており、一般的なRPGに慣れていた私はその独自性に心を掴まれました。

大好きな作品ゆえに色々語りたい部分はありますが、まずはそのテキストのクオリティについて触れておくべきでしょう。本シリーズは糸井重里が監修していることでも有名ですが、さすがは表現のプロであるコピーライターの仕事と言うべきか、本筋に全く関係ないモブキャラの台詞や回復アイテムの説明文に至るまで逐一ウィットに富んでいるのが最高に魅力的。そのため他のRPGでは退屈な作業になりがちなモブ全員に話しかけるという行為すらも楽しく、ワクワクしながら街を散策できました。アルプスの少女イイエジとか、忘れたくても忘れられないくらいにハイセンス。

当然そのテキストによって彩られたシナリオにも魅力が満載。特に最終局面における怒涛の展開は驚きの連続で、過去の最低国へと向かう際の衝撃、本能的な恐怖を覚えるギーグとの死闘、最後の最後でネス達のために祈る存在など果てしない没入感を味わえます。決戦が終わった後のエピローグでもユニークな登場人物紹介を経て、心から旅の思い出に浸れる天才写真家の見事な仕事ぶりなどテレビゲームという媒体でしか体験できない独自のギミックが盛りだくさん。エンディングテーマのスマイルズ・アンド・ティアーズが神曲なことも相まって、その感動具合は唯一無二でした。

MOTHERシリーズは現状発売されている3作全てが好きという思い入れの強い作品なのですが、その中でも本作には突出した…それこそ、これまでプレイしてきた全てのゲームの中でもトップ争いに食い込むくらいの強烈な愛着を抱いています。書籍「ひみつのたからばこ」は魂の愛読書です!
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