2001年発売のゲーム PlayStation

DQ4はドラクエのナンバリングシリーズの中でもトップクラスに大好きな作品なので、このPSリメイクが発表された際には心から狂喜乱舞したのを良く覚えています。グラフィックやシステムは当時の最新作だったDQ7に準拠しているためクオリティに対しての不安は無く、10年前の原作を懐かしみつつプレイしました。

元々DQ4はメインキャラ8人のキャラクター性が魅力の作品だけに、会話システムの実装によって彼らの解像度が一段階引き上がっているのは大きなポイント。「ライアン様を無邪気に慕うホイミン」や「アリーナに片思いしているクリフト」など、4コマ劇場などの二次創作においても人気だったキャラ付けが公式に成されたことで人間関係の深みがだいぶ増しました。またFC版においてはライアン・ブライ・トルネコ・ミネアの4人が相対的な弱キャラで、好みではなく戦力重視でスタメンを組むとメンツが固定化されがちだったのですが、本作ではそこのバランスがある程度改善。原作で強過ぎたアリーナも多少は弱体化されるなどキャラ格差が縮まり、状況に応じて8人を使い分けて戦う意義が高まったのは嬉しい調整でした。特に「命令させろ」の追加によって手動でバイキルトを使えるようになったブライは、微妙だった原作とは打って変わってボス戦における必須メンバーへと大出世しています。

シナリオは概ね原作に忠実なのですが大きな違いは第六章の存在とピサロの扱いで、これは今なおファンの間で賛否両論が巻き起こるほどの厄ネタです。そして本リメイクそのものは好きな私としても、この追加要素に関してだけは賛と否の両方が混在した複雑な感情を抱いているのは間違いありません。前述の通り導かれし8人の戦力バランスが大きく改善されていたにも拘らずピサロだけは他シリーズの特技を使えたりして、全体の均衡を完全にぶっ壊すほどの超性能になっていたのは特に釈然としない部分でした。ですが個人的に「ピサロが加入したこと」それ自体への不満はなく、むしろ対立していた勇者と魔王が共闘するというのはシンプルに熱い展開。確かにピサロが反省や改心をしていない点は批判されがちではあるものの、安易に彼を「良い奴」にはせず、目的を同じくするから一時休戦しただけであくまでも人類とは相容れない存在として描いているのは一貫性を感じた評価点です。総合的にはプラス部分が大きく勝っているので、やはり愛着のあるリメイク作品なのは間違いありません!
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