昭和生まれの古参オタクによる推し語り

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推し作品語り 125作目:ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial

2004年発売のゲーム PlayStation 2

いただきストリートシリーズの第5作目。タイトルの通りDQ&FFという日本を代表する2つのRPGを題材としており、キャラ・マップ・音楽などゲーム内に登場するほとんどの要素がそれら2つのシリーズを出典とする内容で固められています。そのためDQシリーズとFFシリーズの双方を共に愛好している私のような古参ゲーマーにとってはまさしく夢のクロスオーバーそのもので、いたストの中でもことさらに熱中したのが本作でした。

現代の若いゲーマーにとっては全くピンと来ない話だと思いますが、当時の我が国において二大RPGの名を欲しいままにしていた両作を擁するスクウェアとエニックスの合併は、業界を激震させるほどの重大事件でした。規模こそ違えど、例えるならば任天堂とソニーがいきなり合併したような衝撃」とでも言えば分かりやすいでしょうか。この一件は驚きと共に大きな期待を呼び、数多のゲームファンが夢想していたドラゴンファンタジー(あるいはファイナルクエスト)が遂に実現するのかと心を踊らせたものです。そんな中で発売された本作は予想していたRPGジャンルではありませんでしたが、スクエニが合併したことを象徴するコラボレーションゲームとして今でも強く印象に残っています。

本作が世に出た2004年の時点でDQは8まで、FFは11までが発売されていました。そして私は初代からずっと両シリーズを追い続けており、当時はまだ未プレイだったFF11を除く全てのタイトル…すなわちDQ1~8とFF1~10を全てクリア済みという熱心なファンです。それだけでも本作にハマる理由としては十分過ぎますが、更に付け加えるなら私はSFC時代からの「いたストファン」でもあったのが大いなる僥倖。昔からモノポリーが好きだったこともあって、盤上の経済戦争をテーマとする本シリーズの作風には強く惹かれており、ゲーム機を用いたデジタル系ボードゲームというジャンルにおける最推しがいたストでした。すなわち私にとってこのゲームはDQ・FF・いたストという3つの大好きなシリーズが合体したゲームだったわけで、激烈に魅了させられたのはもはや必然というもの。しかも3種を適当に混ぜ合わせただけではなく、原作の印象的なマップを元ネタにしたギミックをいたストのルールに落とし込んでいますし、各種アレンジBGMやグラフィックなどの細部に至るまで全体的に高品質で丁寧な出来栄えなのも見逃せないポイントです。

基本的なゲームルールに大きな変化はないので、本作独自の目新しい要素は多くありませんが、それは既にシステムが完成していることの裏付けでもあります。また明確に原作が存在することもあって印象に残るマップは多く、ギミックにも面白いものが目立ちました。例えばロンダルキアの氷スイッチは状況によって自身の眼前にある危険マスを封じるか、あるいは相手の妨害をするかという駆け引きが戦略的で楽しい要素ですし、死の火山は4つの島へと分離する大掛かりな仕掛けによって高額店舗から逃げられず直撃するリスクを常に孕んでおり、移動ルートの選定に緊張感があります。ゴールドソーサーは離れ小島への移動が任意で可能なので「占拠した小島に相手を引き込み蟻地獄にハメる」という戦略を好む私にとっては運に頼らずその策を実行できる神マップでした。前作と比べて演出が冗長だったりスフィアバトルのバランスが大雑把過ぎるなどのマイナス点も多少はありましたが、それらを加味してさえも圧倒的に没入。友人達と4人で集まっては、100回をゆうに超える対戦を繰り返した思い出深い一作です。

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