昭和生まれの古参オタクによる推し語り

昭和から令和まで! 古参二次元オタクが、歴代の推しゲーム・アニメ・マンガ・キャラの感想やレビューを書き殴っています。

推し作品語り 54作目:ドラゴンボール

1984-1995年連載のマンガ 週刊少年ジャンプ

「少年ジャンプの代表」「バトル漫画の代表」といった枠組みを飛び越え、今や日本を代表すると言っても過言ではないレベルの伝説的名作。原作の連載自体は1995年に終わっているというのに、それから数十年が経過した後でもゲームにアニメに映画にソシャゲに…とあちこち引っ張りだこ。国内だけに留まらず世界的にも人気のある、まさに化け物コンテンツを体現する作品です。

世間一般的に知名度が高いのはアニメ版だと思われ、かく言う私も「はごろもフーズ」のCMを見飽きるくらいには視聴していましたが、やはり私的なDBナンバー1媒体は原作である漫画版。それこそ旧アニメでしか知らない人からすると「DBと言えば尺稼ぎの代名詞」くらいの印象を抱いているかもしれませんが、原作は圧倒的な密度とテンポと画力によって展開が目まぐるしく切り替わりながら進行していくので引き延ばし感など絶無に近く、全編通してダレる部分が見当たりません。キャラ同士が激しくぶつかり合うバトル漫画や格闘漫画は構図の難しさゆえ、どれだけの名作であろうと「ここは何がどうなってるんだ? コイツはどこをどんな風に攻撃してるんだ?」みたいな疑問が生じて読む手が止まってしまうシーンがそれなりにあるものですが、本作にはそうした違和感を覚えるページがほぼ皆無。静止画だというのに躍動感あるアクションがハッキリと脳裏に浮かび上がり、シンプルでありながらも迫力と臨場感が凄まじく、画力と漫画力の両方を史上最高峰の水準で兼ね備えた作品だと思っています。

あくまでメインはバトルシーンであるためストーリー自体は稚拙と評す人もいるものの、私の考えは違います。緻密な伏線が張り巡らされた小難しい話が必ずしも「良いシナリオ」に必要な条件ではなく、むしろシンプルで熱くて面白い本作こそが少年漫画の基本にして究極、王道にして覇道、最高の魅力に溢れた作劇ではないでしょうか。例えばナメック星での三つ巴や、過去と未来とが複雑に絡み合う人造人間編のストーリーラインなどは完成度が凄まじく、何度読み返しても熱中できる魅力に溢れています。序盤から終盤まで冗長な部分がなくずっと大好きな漫画なのですが、その中でも個人的に一押しなのはブウ編。フリーザ編やセル編に比べると世間的にはやや不評ながら、戦闘力インフレの果てに活躍するのが一般人のサタンという構図は至高です!

昔の作品はいくら話が面白くとも、どうしても見た目で古臭さを感じてしまい若者層から敬遠されがちですが、本作は1984年という昭和時代に始まった作品にも拘らず絵柄の古さを全く感じさせないのが凄いところ。DBだけでなくドラクエのキャラデザが後年に通用していることからも分かるように、この永久不変の魅力こそが鳥山明御大の天才性を示す証左と言えるのかもしれません。

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