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推しキャラ語り 27人目:テンカワ・アキト

出典:機動戦艦ナデシコ

ロボットアニメの主人公でありながら「世界で彼だけが持つ特殊能力」のようなものは特に無く、パイロットとしての操縦技術は良いところ平凡。乗っている機体も専用のワンオフではない量産機なので、特筆すべき強みもありません。こうして設定を羅列してみればかなり異色のキャラ造形ですが、選ばれた存在ではない「普通の人間」だからこそ強く共感できた主役が、このアキトです。

なまじ常識的な感性を持っているため二転三転する状況に狼狽し翻弄される場面が多いとはいえ、そこで無力感に負けずがむしゃらに足掻く姿に等身大のカッコ良さを感じました。序盤ではかなり弱気な雰囲気を醸し出していましたが、ガイを筆頭とする多くの同僚、そして敵である木連の人間と関わり合っていく中で少しずつ精神的に成長していく過程が魅力的。その成長の集大成とも言えるのがアカツキとの最終決戦で、ずっと拠り所にしていたゲキガンガーへのこだわりを断ち切り、「正義と悪」という二元論から脱却する気迫を見せたシーンは強く印象に残っています。そこ以外にも心に残る場面は多く、特にエリナさんへ言った「何かを守るために戦うって、当たり前だけど…相手は死にますよ」は、軍人や兵士ではないからこその苦悩が内包された名台詞。TV版のアキトは確かに凡庸な一般人なのですが、凡庸だからこその魅力に満ち溢れていました。

それと同時に、劇場版の黒衣アキトも大好きなキャラです。その雰囲気こそ大きく様変わりしたとはいえ、性格まで一変したわけではなく随所にTV版の面影を残しており、それが痛々しくも心に響くダークな魅力がありました。魔改造を重ねた末に生まれたブラックサレナは、装甲でガチガチに固めた大質量を追加スラスターで強引にかっ飛ばすというコンセプトが浪漫の塊で、本編では最後まで見ることが叶わなかった初めてのアキト専用機ということもあって心から惹かれた機体です。もっとも、その劇場版ではビターエンドに終わってしまいましたが…あの人は帰ってきますよ、きっと。

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